川崎医療短期大学 創立50周年記念誌
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 1981年、川上亀義学長(当時)が、教職員や学生間の相互理解の重要性を考え、情報共有の場として「川崎医療短期大学学報」の発刊を発案した。その後、広報活動を充実させるため、広報的な学生情報誌と学事記録文書としての学報を分けることになり、2005年に学生や受験生向けのカラー版広報誌「若きいのち」が誕生した。以来、「若きいのち」は年4回発行され、2018年には「学報」時代から通算し、「100号」に到達した。 医療短期大学の岡山キャンパス新校舎棟が始動した2022年、「若きいのち」は紙媒体からWeb上で閲覧する電子冊子へと変更になった。学長・副学長の巻頭言を加え、事業報告書を併せて掲載することで学事記録としての要素も追加し、「学報 若きいのち」としてリニューアルされた。 時代の変化によって、広報誌の形態も変化したが、毎号の企画から制作まで教職員が一丸となって取り組む伝統は継承しており、医療短期大学の「若々しい命の輝き」を発信し続けている。創刊号1981年創刊号1981年第9号1985年第49号2005年第81号2013年第110号2022年寮個室このはな(左)白地にモノクロ印刷(B5版)(右)当時の校舎を手描きのイラストで掲載1981年当時は、校舎本館の西側部分しかないことがわかる(東側増築前)医療短期大学ホームページで公開している電子冊子版「学報 若きいのち」カフェコーナー背景色が緑色にリニューアル「若きいのち」としての創刊号デザインを刷新(A4版)寮個室談話コーナー(1977年)一人用居室川崎医療短期大学創立40周年記念号食堂(1977年)松島キャンパスでの最後の発行13このはな寮(2019年〜) 川崎学園初代理事長 川﨑祐宣の「学生には静かに咲いてほのかな香りを漂わせる梅の花のように育ってほしい」という想いを引き継ぎ、2019年に新築された学園女子学生寮は「このはな(梅の木の別名)寮」と命名された。 地上10階建てで北棟、南棟、中棟の三つの棟で構成される。514室の個室があり、備え付けのベッドや机等がある。季節の食材を使った多彩で栄養バランスのとれたメニューを栄養士が考案し、朝晩2回の食事を用意している。寮には女性職員が24時間体制で常駐して、日常生活をサポートしている。中山下レジデンス(2023年〜) 「中山下レジデンス」は、医療短期大学が岡山市北区中山下に新校舎棟を開設したことに伴い、2023年に建てられた男女とも入寮可能な学生寮である。医療短期大学から歩いて3分もかからない好立地で、医科大学総合医療センターの向かいに位置する。9階建てで一人用居室と二人用居室から成り、合わせて72室を完備している。カードキーによるセキュリティーで門限もなく、岡山市中心部に立地という環境もあって、寮生は大学生活だけでなくプライベートな時間も充実させることができる。エントランス〜学生寮の変遷〜旧学生寮(1970年〜2019年) 医療短期大学「学生寮」は、1970年に医療短期大学の旧校舎敷地内に建てられ、医科大学学生寮として使用されたのち、1973年の開学と同時に医療短期大学の学生寮となった。その後、1978年に増築した。12階建ての「北寮」と7階建ての「南寮」に、合わせて428室の個室があり、建物は校舎や食堂とつながっていて、学生にとって利便性の高い生活環境だった。医療短期大学生だけではなく、医療福祉大学やリハビリテーション学院の学生も居住し、3校の学生間のコミュニケーションも生まれた。寮には、舎監や寮母、管理人が常駐し、学生は安心して日常生活を送ることができた。 2019年に新たな寮に建て替えられ、約50年の役目を終えた。〜広報誌の変遷〜

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