川崎医療短期大学 創立50周年記念誌
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Department of Medical Care Work介護実習開始式:2021(令和3)年実習事例報告会:2021(令和3)年33 医療介護福祉学科は、高齢化が進み介護を必要とする人の増加が見込まれ、介護人材の養成が急務となるなか、介護福祉士を養成する短期大学の学科として2001(平成13)年に開設されました。2012(平成24)年には「医療介護福祉科」と改称し、2021(令和3)年には、これまでの2年制介護福祉士教育を基に3年制に移行しました。 近年、介護福祉士の活躍の場は、福祉施設や在宅支援だけでなく病院にも広がってきており、介護福祉士は、急性期の治療を終えてリハビリテーションを行う患者さんの療養生活を支え、自立支援を意識した介護を行っています。そのため本学科では、福祉施設、在宅支援に加えて、大学病院等でチーム医療の一員として活躍できる介護福祉士の育成にも取り組んでいます。 3年制教育の特徴は、介護福祉士教育では初めてとなる病院実習や、喀痰吸引等の実地研修プログラムを導入したことで、卒業と同時に医療的ケアが行えることです。病院実習では、退院を見据えた介護、チーム医療の一員としての介護福祉士の役割、多職種連携などについて学び、介護福祉士の指導の下、実践的な介護を身に付けます。3年次には、介護福祉士の上位資格である認定介護福祉士を目指すうえで必要となる研修科目を開講しており、2年制課程では学べないリハビリテーションや認知症に関する知識や技術を身に付けます。これらの医療の知識を深める体系的なカリキュラムによって、実践力を備えた「医療に強い」介護福祉士を育成します。 本学が創立50周年を迎える2023(令和5)年度は、医療介護福祉学科は3年制教育の完成年度となり、3学年の学生が揃うなか、初の卒業生を送り出します。医療介護福祉学科学科長山田 順子「医療に強い」介護福祉士の養成を目指して医療介護福祉学科

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