川崎医療短期大学 創立50周年記念誌
44/86

当 時:臨床検査科 主任臨床検査科ワッペンH:Humanity 人間性S:Sensibility 感性S:Skill 技術C:Cooperation チームワークDepartment of Medical Technologyワッペン授章式:2007(平成19)年ワッペン授章式:2012(平成24)年41 傷病の適切な診断と治療のために、あるいは身体の健康維持のために臨床検査は欠かせません。川崎医療短期大学では1973(昭和48)年創設当初から臨床検査科が設置され、医療の最前線で活躍できる実践重視の臨床検査技師養成教育が行われてきました。この伝統は連綿と繋がっており、初代臨床検査科主任佐々木匡秀先生、その後上田智先生、松田信義先生に続いて私、通山が主任を拝命した2007(平成19)年以降も、教職員一丸となって当時の学位授与方針 (ディプロマ・ポリシー)である (1)地域医療に貢献できる実践能力の修得、(2)ただちに医療現場で活躍できる基礎的技術・知識の獲得、(3)医療人たる豊かな人間性と高い倫理観、(4)生涯研修・研さんを行う意欲と能力を掲げ、教育に尽力してまいりました。 臨床検査技師は個々の医療技術をもって身を立てる職業ですが、21世紀を迎える頃から臨床検査自動化の潮流に伴い、検査室における省力化が主要課題となってきました。一方では遺伝子検査等先進的検査の開発と普及、患者中心の医療に向けて臨床検査技師もチーム医療の一員として使命を果たすこと、医療安全管理、院内感染対策、倫理的配慮や個人情報の保護等々、臨床検査を取り巻く状況は重大な変革を求められるようになり、従来型の短期大学3年制教育では十分に対応することが困難となってまいりました。 このような社会的要請に対応すべく、当臨床検査科は2017(平成29)年度から4年制に改組され、川崎医療福祉大学医療技術学部臨床検査学科として再出発することになりました。それに伴い3年制臨床検査科は第44期生の卒業をもって、伝統のバトンを医療福祉大学へ受け渡すこととなりましたが、前述したディプロマ・ポリシーの基本は現在にも受け継がれています。臨床実習開始前の厳粛な式典で、医療福祉大学に受け継がれています。ワッペン授章式川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床検査学科 特任教授通山 薫 ご挨拶臨床検査科

元のページ  ../index.html#44

このブックを見る