川崎医療短期大学 創立50周年記念誌
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Department of Radiological Technologyワッペン授章とワッペン:2017(平成29)年授章式全景(決意表明):2017(平成29)年45 川崎医療短期大学放射線技術科は、2017(平成29)年に川崎医療福祉大学医療技術学部診療放射線技術学科として改組移行しました。それに伴って、1977(昭和52)年に開設され、1980(昭和55)年3月に第1期生が卒業した放射線技術科は、2020(令和2)年3月の卒業生を最後に閉科し、43年の歴史に幕を閉じました。 全卒業生数は2,132名を数え、日本全国の医療機関をはじめとした職場での活躍が認められ、「川崎医療短期大学」卒業生の信頼は揺るぎないものとなっています。本学科では他の養成施設では実現できていなかった1年間にわたる臨床実習を主軸とした学生教育が特徴であり、「川崎学園」の施設内における先輩たちによる臨床実習という形の後輩育成がその信頼の礎であると考えています。臨床実習開始にあたっては、入学後1年半にわたる専門的な知識の修得とメディカルスタッフとしての心構えを身に付けた証として、学科主任から学生の左腕にワッペンが授章されます。そして、授章式典の最後にはこれから始まる1年間の「決意表明」がなされます。これは、学生にとって、初心を忘れず、決意新たに臨床の場における学びに旅立っていくという大きなターニングポイントになります。多くの学生が実習開始から1年後、医療従事者を目指すものとして、そして人間として一回り大きくなって大学に帰ってきます。このことは放射線技術科の学生にとって良き伝統であり、得難い経験の蓄積となっています。現在、医療福祉大学に移行後も、1年間の臨床実習とともにワッペン授章を存続し、その伝統を引き継いでいます。このことこそ、「放射線技術科」が作り上げた大きな宝です。松島の校舎はなくなってしまいましたが、この「宝」を大切に、更なる優秀な後輩に受け継いでほしいと願っています。主任から臨床実習に臨む決意の証となる学科オリジナルのワッペンを授章します。川崎医療福祉大学 医療技術学部 診療放射線技術学科 教授荒尾 信一当 時:放射線技術科 主任授章式 ご挨拶放射線技術科

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