医療福祉の現場で
活躍する先輩たち
看護学科
看護学科 2023年度卒業
看護学科 2023年度卒業
川崎医科大学総合医療センター 9階東病棟勤務 看護師
桑原 遥香 山口県出身
患者さんのことを知ることが看護の大切なことの1つであると教えられ、日々の業務では不足のない情報収集に取り組んでいます
目指すは患者さん目線に立った、患者さんの思いを尊重した看護師です。
目指すは患者さん目線に立った、患者さんの思いを尊重した看護師です。
Q1.現在どのような病棟で働かれていますか?
- 内科・耳鼻咽喉科を主とした病棟で働いています。
耳鼻咽喉科は、周術期の患者さんが多く、入院から退院まで安心して治療に専念できるよう手術前後の全身管理、退院前指導を行っています。また感染予防や安楽な療養のためのケアも毎日行っています。
Q2.仕事をしていてうれしかったことや大変だったことはありますか?
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仕事をしていてうれしかったことは、患者さんからの「ありがとう」の言葉をいただいた瞬間です。耳鼻咽喉科では、声帯の手術後に声を発さないようにする沈黙療法というものがあります。声を発することが出来ないため、筆談で疼痛の有無や不安な点を聞きとりながら関わっています。そのなかで患者さんが退院される時に「声が出せず不安だったけど、色んな方法で思いを聞き、尊重してくれて安心できた、ありがとう。」とお手紙をいただいたときはうれしかったです。
大変だったことは、業務の優先順位と時間を考えて動くことです。まず、その日担当する複数の患者さんの中で誰の何を優先するのかを考え、さらに一人ひとりの患者さんの検査や手術の時間を見計らいながら動かなくてはならないので、常にメモを確認し、考えながら行動しています。そのため、患者さんのところに行く前に自分が考えた優先順位と時間管理を先輩に相談し、アドバイスをいただくようにしています。
Q3.どんな看護師になりたいですか?
- 患者さんのことを1番に考えることのできる看護師になりたいです。病棟の先輩方は、スタッフ間で意見を交わしながら、患者さん目線に立った、患者さんの思いを尊重した看護をされています。その姿を見て、私自身も患者さんの思いを大切にし、一人一人を尊重した看護ができるよう、先輩方のアドバイスをいただきながら成長していきたいと思っています。
Q4.看護のお仕事で、普段心がけていることはありますか?
- 私が仕事で心がけていることは、笑顔で患者さんと関わることです。以前「人の笑顔が一番の治療になるよね」と患者さんが仰っていたことがあり、もちろん人それぞれだとは思いますが、思い返すと私も日々患者さんの笑顔に助けられることが多いと感じました。そのため、患者さんと関わらせていただく時は、笑顔を心がけて過ごしています。
Q5.休日の過ごし方は?
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休日は友達と遊ぶことが多いです。医療短期大学時代の同級生ともよく集まるのですが、話をするなかでみんなそれぞれの部署で頑張っていることや、最近、独り立ちして出来るようになったことを聞くと、私自身ももっと頑張ろうと思えるし、刺激にもなります。
友人同士と会う・話す・笑うことが充実した休日に繋がり、次の予定を立てると、その日までの仕事のモチベーションにもなります。
Q6.大学での学びが今のお仕事にどのように活かされていますか?
- 大学で経験した臨地実習は仕事に活かせているように思います。
特に、実習の時に書いていた関連図は、経験できて良かったことの一つです。
学生の時、関連図はすごく苦手でしたが、実際に働き出してからは、患者さんの訴えや既往歴、内服薬などの情報は、患者さんの観察項目となり、看護をさせていただく上で大切な情報だとわかりました。そしてその情報から患者さんに起こっている問題とその方に合った看護の介入方法が明らかになり、問題解決へと向かっていく考え方は、仕事に活かすことができていると思います。
Q7.看護師を目指した理由は何ですか?
- 中学生の時の職場体験で素敵な看護師さんに出会ったことがきっかけです。 その方は患者さんとの関わりを大切にされている方で、いつも笑顔で患者さんと接し、患者さんの方まで笑顔になっていた場面が印象的で、私もこの方のような看護師になりたいと思い、看護師を目指しました。
Q8.今、頑張っていることは?
- 今は毎朝の情報収集をがんばっています。患者さんを知ることが看護の大切なことの1つと教わったので、朝の情報収集は、1日の患者さんのスケジュールを確認し、患者さんがどんな疾患でどんな治療を行っているかを知るための大切な時間になります。そのため、特に自分が受け持たせていただく患者さんは責任をもって不足がないように情報収集できるよう努力をしています。